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2023年03月20日
顧客開拓でメール配信をする際には、配信したメールの効果を測定することが重要です。ここでは、参考にするべき指標を5つご紹介します。
目次
配信したメールが開封された割合を示す指標です。開封率が高ければ、メールのタイトルや配信タイミング、配信リストなどが適切であると言えます。 <計算式> メールの開封率は、以下のように算出することができます。 開封率 = 開封数 ÷ 配信数 × 100(%) <算出例> ここで開封数は、配信したメールが開封された回数を、配信数は、配信したメールの数を表します。 例えば、あるメールを1,000人に送信し、そのうち200人が開封した場合、開封率は以下のようになります。 開封率= (200 ÷ 1,000) × 100 = 20% 以下のようなケースでは、開封率の正確な数値を測定することが困難になることがあります。 1.メールクライアントによって開封がカウントされない場合がある(プレビューでの開封など) 2.メールが自動的に開封された場合にもカウントされる 3.メールの画像が表示されない場合(Outlookなどで画像を自動的にダウンロードしない設定になっている場合) 上記以外に、そもそも開封しただけで、メールの内容を確認したかどうかまでは判断できません。 以上のような理由から、開封率は、あくまでも参考値として捉え、他の指標と併せて分析することが重要です。 開封率の平均的な数値は、業界や配信内容によって異なりますが、一般的なベンチマークは以下を参考にしてください。 <開封率の平均的な指標> BtoB(ビジネス向け):15~25% BtoC(消費者向け):20~30% ただし、業界によっては、開封率がこれらの数値を超える場合や、逆にこれらの数値を下回る場合もあります。また、配信内容やターゲットによっても開封率は大きく変化するため、定期的に分析し、改善点を見つけていくことが重要です。
配信したメール内にあるリンクがクリックされた割合を示す指標です。 クリック率が高ければ、コンテンツの質やリンクの配置などが適切であると言えます。 <計算式> クリック率は、以下のように算出することができます。 クリック率(%) = (クリック数 ÷ 開封数) × 100 <算出例> ここで、クリック数はメール内のリンクをクリックした人数、開封数はメールを開封した人数を表します。 例えば、あるメールの開封数が1,000人、クリック数が20人だった場合、クリック率は以下のようになります。 クリック率(%) = (20 ÷ 1,000) × 100 = 2% このように、クリック率は開封率と同様に、メール配信の効果を測定するための重要な指標の一つとなります。 クリック率の平均的な数値は、業界や配信内容によって異なりますが、一般的なベンチマークは以下を参考にしてください。 <クリック率の平均的な指標> BtoB:2~5% BtoC:3~8%
配信したメールによって実際に実際に商品やサービスを購入するなど、コンバージョンが発生した割合を示す指標です。 コンバージョンが具体的な目的である場合、転換率が高いことが望ましいです。 <計算式> 転換率は、以下のように算出することができます。 転換率(%) = (転換数 ÷ 開封数) × 100 <算出例> ここで、転換数は商品やサービスの購入が発生した顧客数を表し、開封数はメールを開封した人数を表します。 例えば、あるメールを1,000人に送信し、そのうち200人が開封し、そのうち10人が商品やサービスを購入した場合、転換率は以下のようになります。 転換率(%) = (10 ÷ 200) × 100 = 5% 転換率の平均的な数値は、業界や配信内容によって異なりますが、一般的なベンチマークは以下を参考にしてください。 <転換率の平均的な指標> BtoB:2~5% BtoC:2~10%
配信リストから購読を解除された割合を示す指標です。 購読解除率が高い場合、メールの配信頻度やコンテンツの質などに問題がある可能性があります。 <計算式> 購読解除率は、以下のように算出することができます。 購読解除率(%) = (購読解除数 ÷ 配信済み数) × 100 <算出例> ここで、購読解除数は、配信したメールの中で購読解除を行った人数を表し、配信済み数は、配信したメールの総数を表します。 例えば、あるメールを1,000人に送信し、そのうち5人が購読解除を行った場合、購読解除率は以下のようになります。 購読解除率(%) = (5 ÷ 1,000) × 100 = 0.5% 購読解除率の平均的な数値は、業界や配信内容によって異なりますが、一般的なベンチマークは以下を参考にしてください。 <購読解除率の平均的な指標> BtoB:0.2~0.3% BtoC:0.1~0.5%
メール配信に対する投資額と、その結果得られた利益の比率を示す指標です。 ROIが高ければ、効率的なメール配信ができていると言えます。 <計算式> ROIは、以下のように算出することができます。 ROI = (得られた利益 - 費用) ÷ 費用 <算出例> ここで、費用には、メール配信にかかった全ての費用を含みます。 一方、得られた利益は、例えば、受注数や売上高、新規顧客獲得数など、メール配信によって実現した利益を表します。 例えば、ある企業が10,000通のメールを配信し、配信にかかった費用は10,000円だったとします。 このメール配信により、10件の受注があり、売上高は50,000円であったとします。この場合、ROIは以下のようになります。 ROI = (50,000円 - 10,000円) ÷ 10,000円 = 4 一般的には、ROIが1以上であれば、投資に見合った効果が得られていると言われています。 このように、ROIが1より大きければ、メール配信によって投資した費用よりも得られた利益が大きく、投資した費用に見合った効果が得られているということになります。ROIは、メール配信の効果を定量的に評価する上で重要な指標の一つです。 ROIが低い場合でも、その原因を特定し、改善策を講じることでROIを向上させることができます。
メール配信の真の効果を測定するためには、単純な開封率やクリック率だけではなく、実際に購入や契約などのコンバージョンが生まれたかどうか、ROI(投資利益率)やLTV(顧客生涯価値)などのビジネス的な指標が必要です。 これらの指標を正確に把握することで、メール配信の効果を的確に測定し、改善につなげることができます。
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